--- 無線 ---
2016年05月28日(土)
Raspberry PiでAR8600 MK2をリモート操作
ネットをぶらぶらしてて、AR8600 MK2をRaspberry Piから操作できるツールを見つけた。
しかも、AORのサイトで。

http://www.aorja.com/receivers/ar8600mk2.html


仕組みは、Raspberry PiとAR8600 MK2をRS232Cケーブルで接続してRaspberry Piからコマンドを送って制御する。
音声はAR8600 MK2の出力をAudioケーブルでRaspberry Piへ入れる。
これらの処理をサービスとして起動してクライアントソフトからRaspberry PiにアクセスしてAR8600 MK2を操作したり音声を聞いたりする。
クライアントソフトはJAVAで作られてるんで、WindowsやLinuxで使える。

必要なものは全部揃ってるんで、さっそく試してみることに。
必要なもの...
 AR8600 MK2
 Raspberry Pi・・・今回はPi2を使用。
 USB HUB
 Serial to USB converter・・・Arvel(Buffalo) SRC06-USB
 Jack 3.5mm male-male audio cable
 Mono-ST変換アダプタ
 USB audio adapter・・・PLANEX PL-US35AP

Serial to USB converterは、これ一つ持っているとメチャメチャ重宝するかな。
十数年前から仕事,プライベートで愛用している。。。
(写真は、ねじ止めの出っ張りが干渉するんで中継を付けてある)

USB audio adapterは、こちら。
こっちも、Raspberry Piで音を扱おうとすると必需品かも。

PLANEX PL-US35APは、Raspberry PiでSpec-Recorderを動かした時に使えることを確認済み。
 ↓を参照してね。
 ラズパイ2で流星の電波観測(HRO)


肝心のRaspberry Piへのインストールは、添付のインストラクションマニュアル(RPI_AR8600MK2_setup_instructions.txt)どおり。

まずは、とりあえず、SRC06-USB(005)とPL-US35AP(006)が認識されていることを確認。
------------------------------------------
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $ lsusb
Bus 001 Device 002: ID 0424:9514 Standard Microsystems Corp.
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 001 Device 003: ID 0424:ec00 Standard Microsystems Corp.
Bus 001 Device 004: ID 0409:005a NEC Corp. HighSpeed Hub
Bus 001 Device 005: ID 0403:6001 Future Technology Devices International, Ltd FT232 USB-Serial (UART) IC
Bus 001 Device 006: ID 0d8c:0008 C-Media Electronics, Inc.
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $
------------------------------------------
ダウンロードしたファイルを解凍した結果
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pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $ ls -l
合計 68
-rwxr-xr-x 1 pi pi   142  3月  3  2014 aorlan
-rwxr-xr-x 1 pi pi 50879  3月 31  2014 arlan
-rwxr-xr-x 1 pi pi    46  3月 11  2014 chk_dev.sh
-rw-r--r-- 1 pi pi    95  3月 31  2014 lanserv.conf
-rwxr-xr-x 1 pi pi    84  3月 11  2014 oss_inst.sh
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $
------------------------------------------
インストール
------------------------------------------
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $ ./oss_inst.sh
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下の特別パッケージがインストールされます:
  alsaplayer-common alsaplayer-gtk
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  alsa-oss alsaplayer-common alsaplayer-gtk alsaplayer-oss oss-compat
  oss-preserve
アップグレード: 0 個、新規インストール: 6 個、削除: 0 個、保留: 127 個。
451 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 1,318 kB のディスク容量が消費されます。
続行しますか [Y/n]? Y
取得:1 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ wheezy/main alsa-oss armhf 1.0.25-1 [32.7 kB]
取得:2 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ wheezy/main alsaplayer-oss armhf 0.99.80-5.1 [31.4 kB]
取得:3 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ wheezy/main alsaplayer-gtk armhf 0.99.80-5.1 [194 kB]
取得:4 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ wheezy/main alsaplayer-common armhf 0.99.80-5.1 [179 kB]
取得:5 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ wheezy/main oss-preserve armhf 1.1-6 [9,128 B]
取得:6 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ wheezy/main oss-compat armhf 2+deb7u2 [5,072 B]
451 kB を 7秒 で取得しました (62.8 kB/s)
以前に未選択のパッケージ alsa-oss を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 91501 個のファイルとディレクトリがイン ストールされています。)
(.../alsa-oss_1.0.25-1_armhf.deb から) alsa-oss を展開しています...
以前に未選択のパッケージ alsaplayer-oss を選択しています。
(.../alsaplayer-oss_0.99.80-5.1_armhf.deb から) alsaplayer-oss を展開しています...
以前に未選択のパッケージ alsaplayer-gtk を選択しています。
(.../alsaplayer-gtk_0.99.80-5.1_armhf.deb から) alsaplayer-gtk を展開しています...
以前に未選択のパッケージ alsaplayer-common を選択しています。
(.../alsaplayer-common_0.99.80-5.1_armhf.deb から) alsaplayer-common を展開して います...
以前に未選択のパッケージ oss-preserve を選択しています。
(.../oss-preserve_1.1-6_armhf.deb から) oss-preserve を展開しています...
以前に未選択のパッケージ oss-compat を選択しています。
(.../oss-compat_2+deb7u2_armhf.deb から) oss-compat を展開しています...
man-db のトリガを処理しています ...
menu のトリガを処理しています ...
mime-support のトリガを処理しています ...
desktop-file-utils のトリガを処理しています ...
alsa-oss (1.0.25-1) を設定しています ...
alsaplayer-oss (0.99.80-5.1) を設定しています ...
alsaplayer-gtk (0.99.80-5.1) を設定しています ...
alsaplayer-common (0.99.80-5.1) を設定しています ...
oss-preserve (1.1-6) を設定しています ...
oss-compat (2+deb7u2) を設定しています ...
menu のトリガを処理しています ...
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $
------------------------------------------
デバイスファイルができていることを確認。
------------------------------------------
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $ ./chk_dev.sh
crw-rw---T 1 root dialout 188, 0  1月  1  1970 /dev/ttyUSB0
crw-rw---T+ 1 root audio 14, 19  5月 15 10:08 /dev/dsp1
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $
------------------------------------------
ここで、AR8600 MK2にアクセスするシリアル通信の設定(lanserv.conf)を変更。
------------------------------------------
#-*- make-backup-files: nil -*-
tcpport=48752
udpport=48752
timeout=15
bps=19200          <--- これを9600に。
user=a
pass=b
------------------------------------------
------------------------------------------
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $ more lanserv.conf
#-*- make-backup-files: nil -*-
tcpport=48752
udpport=48752
timeout=15
bps=9600
user=a
pass=b
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $
------------------------------------------
ということで準備完了。で、さっそく起動。。

が...そう簡単にはいかへんかぁ。。
エラーでサービスを起動できてへんやん。。
------------------------------------------
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $ ./aorlan
mkfifo(), vfifo: File exists
mkfifo(), sfifo: File exists
audio: Invalid argument
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $
------------------------------------------
Audioのデバイスがマズイみたいやけど、デバイスファイルもあるし。。

どうやって起動してるんか、aorlanの中を見てみると...
------------------------------------------
#!/bin/sh
export TERM=vt102
export SHELL=/bin/ash
export PATH=/bin:/usr/bin:/sbin:/usr/sbin
export HOME=/root

./arlan /dev/ttyUSB0 /dev/dsp1
------------------------------------------
試しにAuidoのデバイスファイルを変えてやってみた。
------------------------------------------
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $ ./arlan /dev/ttyUSB0 /dev/dsp
mkfifo(), vfifo: File exists
mkfifo(), sfifo: File exists
sfd=10, nsFd=13, ncFd=19, audio=11, udp=12
------------------------------------------
無事、起動。。

自分の環境に合わせてカスタムするんは当然やろ?!ってことやね。。
変更したファイルは↓。
lanserv.conf
 ボーレート 19200を9600に変更。
aorlan
 arlanの引数の/dev/dsp1を/dev/dspに変更。
chk_dev.sh
 ついでに/dev/dspのチェックを追加。

サービスも起動できたんで、クライアントのPCから使ってみる。
今回は、Windows10 (64bit)のPCを使用。
「AR8600Edev.jar」をダブルクリック。

------------------------------------------
pi@raspberrypi2 ~/Tools/aorlan $ ./aorlan
mkfifo(), vfifo: File exists
mkfifo(), sfifo: File exists
sfd=10, nsFd=13, ncFd=19, audio=11, udp=12
USER a
PASS b
200 command=e`, command_args=`
250 set escchar `
200 command=g3, command_args=3
100 command ignored, because RPI has no appropriate hardware.
200 command=s8000, command_args=8000
200 command=f3, command_args=3
100 command ignored, because RPI has no appropriate hardware.
200 command=t1, command_args=1
270 timestamp setting, arg=1.
200 command=l1, command_args=1
260 lm_value setting, arg=1.
200 command=s8000, command_args=8000
200 command=f3, command_args=3
100 command ignored, because RPI has no appropriate hardware.
200 command=b1400, command_args=1400
240 set abuf_siz 1400
200 command=p1, command_args=1
UDPrec: remoteAddress = 192.168.0.3
210 start rec audio.
audio:abuf_size = 4096
 real:abuf_size = 1400
------------------------------------------

音は結構悪いかも。。
それに、残念やけど、自分の環境やと安定して動作せぇへんかった。
数分使ってたら、Raspberry Piがハングアップ?してPingすら通らへんようになった。
なんか設定マズイんかなぁ。

ということで、使うのを断念して。これまでどおりの使い方で。。

必要なものはほぼ同じ。
 AR8600 MK2
 USBデバイスサーバー・・・Silex SX-DS-4000U2
 USB HUB
 Serial to USB converter・・・Arvel(Buffalo) SRC06-USB
 Jack 3.5mm male-male audio cable
 Mono-ST変換アダプタ
 USB audio adapter・・・PLANEX PL-US35AP
ソフトは、WiondowsのAR86ctrlを使用。

http://ar86ctrl.kbox14.de/

単純にシリアル通信と音声をUSBデバイスサーバーにつなげて、LANに流すだけ。
そしたらLAN経由でAR8600 MK2を操作できる。




2015年10月21日(水)
あしたの朝 オリオン座流星群
今朝起きてテレビの天気予報を見てたら、なんかしらんけど、今夜の天気のことばっかりゴチャゴチャ言ってた。
それも、あちこちの局で。。

こっちは、日中の天気を知りたいのに、何言うとんじゃボケェとか思ってイライラ...

で、通勤中にラジオを聞いてたら、やっと理由がわかった。
オリオン座流星群がうんたらかんたら。

そんなテレビで話題になるような活発な活動してたっけ?っていうのが個人的な感想。

早めに帰宅したんで、せっかくなんで受信機とPCを起動してデータを採ることに。
とりあえず週末まで。。

下は、ある日のデータ。
近所にへんなノイズ源でもできたんやろか??
それとも、受信機がショボイからなんやろか..
けったいなノイズやぁ。。。
2014年05月11日(日)
流星の音
流星の電波観測をやっていていつも思うことは、コレってほんまに流星なん?っこと。
例えば、↓のようなのは、流星とちゃうよなぁと思っても、どんなエコーなんか気になる。
そやから、昔はエコーの録音もしてた。



昔採ったエコー
 1999年10月11日 01:38 散在流星のエコー
 1999年11月18日 00:18 しし座流星群のロングエコー(1.5分程度)

今は当時とはPCも変わってて録音できる環境を整えてへんかったけど、エエ感じの録音ツールを見つけたんで、次回から録音もしようかと。

ツール:STSREC

このツール、一定時間に分割して録音ができるんで、たとえば10分単位にしたらHROFFTとメチャメチャ親和性が良くなる。
一晩使ってみたげと、エエ感じ。

STSRECの設定例
---
ファイル名をHROFFTと同じ形式にする。
Timer設定で、xx時10分など録音開始時刻をHROFFTの次画面のスタートに合わせる。
Splitで10分毎に分割設定する。



2014年05月10日(土)
みずがめ座η流星群の結果
4月のこと座流星群はチョロチョロっとしたデータしか採られへんかったけど、みずがめ座η流星群はソコソコのデータが採れた。

自分の採ったデータでは、特に5月7日の夜明け頃から昼前にかけてが賑やかやった。かな。

問題は、ホンマもんの流れ星なんかどうか...


2014年04月22日(火)
今夜はこと座の流星が
久しぶりのソコソコな流星群。
とりあえず、データ採りのセットアップをして寝ることに。
結果は明日。。

↓は、1月3日のしぶんぎ座流星群の時のもの。
2013年12月15日(日)
電波で流星観測 HRO
子供の頃に見た彗星や火球に魅せられて以来、星を見るにが好きになって...
就職してからは乗鞍とか和歌山とか近場の妙見山とか...0泊2日の強行天体観測に出掛けたりもしてた。
アメリカのド田舎で見たヘールボップ彗星も感動!!

とまぁ、星を見るのが好きやっていぅても、夏の暑い中、虫に刺されながら星を見たり、冬の寒さに震えながら...っていう根性はない。。
それに、結構な山奥に行っても、都会の無駄に明るい光害の影響で感動もあんまりない。

で...
流星は電波で見ることができるって知ってからは、持ってた無線機を使って電波観測をやってた。
実物を見たい時は、ネットの中継を見たり、チャットで情報交換しながら実物を見てる気分に浸ったりも。

電波観測のエエとこは、天気や月に左右されずに、お部屋の中でビール片手に...ってとこ。
大きな流星が流れた時は、ポワァーン♪というエコーが長く聞こえるんで、ちょっと感動したりもする。

今回数年ぶりに電波観測の環境を整えて、ふたご座流星群を観測してみた。

観測用の電波を送信しているのは、福井県鯖江市。
今の家では鯖江市方向にアンテナを向けることができへんし、距離も遠くなってるんで、あまんり期待してなかったけど、一応エコーを捉えることができた。



環境は...
引っ越しを繰り返す間に当時のものは無くなってたんで、アンテナを新調。

14年前の環境
 受信機 : ICOM IC-736 (無線機)
 アンテナ : COMET CA-52HB 仰角80゜
 周波数 : 53.7508MHz LSB

今回の環境
 受信機 : AOR AR8600 MK2
 アンテナ : COMET CA-52HB 仰角80゜
 周波数 : 53.7490MHz USB